ブルゴーニュワインの主な特徴
はじめに
こんにちは。
経堂駅徒歩5分本町通り沿いにあるワインバー
Le Petit Paradis オーナーソムリエールの小沼 純子です!
今日は、ブルゴーニュについて書いていこうと思います。
皆さんは、ブルゴーニュと聞くと、どのような印象を思い浮かべますか?
高い?薄い?酸っぱい!?
ハマると沼??
あの透明感のあるルビー色を見るだけで幸せな気持ちになる・・・!?
(↑それは私か・・・)
賛否両論、いろいろな意見が出てくると思います。
ワインを初めて飲む方にとっては、少し難易度が高いと感じるかもしれません。
でも、知れば知るほど奥が深く、
魅了されていくファンが多いのもブルゴーニュワインです。
私も個人的に大好きな地域なので、
もしかしたら偏りのある内容になってしまうかもしれませんが、
このブログを通してブルゴーニュについて少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです!
フランスのどこにあるの?
ブルゴーニュ地方は、フランスのディジョンからリヨンまでの150kmの間に広がっています。
(シャブリ地区はディジョンから少し西に離れた方角にあります)
栽培面積は、およそ4.5万ヘクタール。
フランス全土の5%ほどしかありません。
その中には84のアペラシオン(法律に基づいた原産地呼称)が存在します。
石灰岩と珪土質土壌で、
ブドウの主要品種は、赤ワイン用では、ピノノワールとガメイ、
白ワイン用では、シャルドネとアリゴテなどです。
基本的には単一のブドウ品種のみでワインを造ります。
ボルドーワインと大きく違うところですね。
ブルゴーニュワインって、どんな味わい?
白ワインは、大半がシャルドネ単一で造られ、発酵させたあとに木樽で熟成させます。
そのため、樽の種類や熟成期間によっても味わいが変わりますが、
基本的には、口の中でどっしりと重みを感じる辛口ワインです。
また、アリゴテ単一で造られたワインは、キリっとした酸味とミネラル感が特徴的です。
酸味が強いため、カシスリキュールを加えてキール
というカクテルにすることが多いブドウ品種です。
赤ワインは、大半がピノノワール単一で造られ、
白ワイン同様、発酵させたあとに木樽で熟成させます。
ピノノワール特有のフランボワーズのような酸味と、バラのような華やかな香りが特徴的で、
ボルドーワインのようなどっしりとした重厚な味わいではなく、
軽快なタッチの味わいの赤ワインです。
ボージョレ・ヌーヴォーのように、ガメイというブドウ単体で造られるワインもあります。
ヌーヴォーはジュースみたいで美味しくない!という声を聞くこともありますが、
ボージョレのワイン全てがこのような味わいではなく、
ヌーヴォーが独特な造り方をしているために、ジュースのような飲みやすいワインになるので、
ボージョレ地区のワインと聞くだけでキライにならないでくださいねー!!
話が少し逸れてしまいましたが、
要は、先入観を持たずにいろいろなワインを試して、
自分に合う味わいのワインと是非出会ってほしい!!ということが言いたかったのです。
6つの地区と特徴
ブルゴーニュ地方は、大きく6地区に分かれています。
そして、さらに地区の中でAOCが定められていて、
さらには、畑ごとに格付け(特級や1級など)されています。
6つの地区は以下の通りです。
◎シャブリ Chablis
ブルゴーニュ地方の中心地から少し離れていて、
貝の化石が多いキンメリジャン地層という独特の土壌を持っています。
7のグランクリュ(特級畑)と13のプルミエクリュ(1級畑)があるので、
ソムリエ試験を受ける人は必ず覚えましょう。
◎コート・ド・ニュイ Cote de Nuits
9つの村が存在し、赤ワインで有名な生産地区です。
グランクリュ(特級畑)が一番多い村はジュヴレ・シャンベルタンで、9つもあります。
また、ボンヌ・マールのように複数の村にまたがっている畑もあるので、注意しましょう。
余談ですが、誰もが一度は聞いたことのあるロマネコンティという畑は、
このコート・ド・ニュイ地区(ヴォーヌ・ロマネ村)にあります。
どんなに不作の年(オフヴィンテージ)でも1本100万円は下らないという怪物級ワインです。
ブルゴーニュワイン好きにとっては、一度は飲んでみたい憧れのワインですよね。
◎コート・ド・ボーヌ Cote de Beaune
名前の通り、ボーヌ市近郊(主に南側)にあり、およそ18の村が存在します。
ボーヌ周辺は起伏が豊かで、コルトンの丘が有名です。
「ブルゴーニュで会いましょう」という映画にこの丘が出てきますが、
映画を見ると、アロースコルトンの赤ワインが無性に飲みたくなりますよ!
◎コート・シャロネーズ Cote Chalonnaise
コート・ド・ボーヌの南側に位置し、5つの村が存在します。
ブルゴーニュではシャルドネの栽培がほとんどですが、
アリゴテの栽培に力を入れているブーズロンBouzeronという村があります。
この村名AOCは、アリゴテで造る白ワインしか認められていない唯一の村ですので、
ブーズロンを見つけたら是非試してみてください。
◎マコネ Maconnais
6つの村が存在し、白ワインで有名な生産地区です。
シャルドネは、マコネ地区のブドウ栽培の約80%を占めます。
赤ワインではガメイがブドウ畑のほとんどを占めていますが、
ピノノワールとブレンドして造るブルゴーニュ・パストゥグランという赤ワインも
マコネ地区で忘れてはいけないAOCですね。
◎ボージョレ Beaujolais
10の村が存在し、赤ワインとロゼワインはガメイ単一で造られます。
ソムリエ試験では、この村の位置関係や大きさが問題となることがあるので、
しっかりと覚えておきましょう!
各地区に関して簡単に説明しましたが、
細かく書いていくとキリがないので、詳しくは以下のリンクを参考にしてみてください。
https://www.bourgogne-wines.jp/our-wines-our-terroir/bourgogne-terroirs,2636,9904.html?
(引用元:ブルゴーニュワイン委員会公式サイト)
ドメーヌとネゴシアン
ブルゴーニュワインで重要となる、ドメーヌとネゴシアン。
ドメーヌ Domaine は、ブドウ作りからワインの生産、出荷まで一貫して行う生産者。
それに対してネゴシアン Negociant は、ブドウ作りを自社では行わず、
契約農家から仕入れたブドウやブドウ果汁を使用してワインを醸造する生産者。
ドメーヌと言われる生産者は、ワイン造りに関して、
全てを一手に担っているということなので、
生産量が少なくなります。
そうすると、どうしても価格が上がってしまいますよね。
だからといって、ドメーヌものより少し安価なネゴシアンものが
美味しくないというわけでは、決してありません。
「高い=美味しいワイン」とは、一概には言えないのです。
まとめ
最初にも書きましたが、
ブルゴーニュワインは、ワインを飲み始めて間もない人には
少し難しく感じられるかもしれません。
村の名前を覚え、畑の名前を覚え、生産者の名前を覚え・・・。
さらにはドメーヌなのかネゴシアンなのかまでも見極めなくてはいけない。
え?ヴィンテージ(生産年)によっても味わいが違う!?
もう、わけがわからないですよね。
しかも、とりあえず飲んでみよう!と思っても、
1,000円以内では絶対に買えないので、
気軽に試すこともできません。
そうなると、失敗はしたくないので、
一体どうやってワインを選べばいいのか・・・
わからなくなりますよね!?
まず、ブルゴーニュワインを買う時に重要なことは、
誰が、どこの村で、どうやって造ったワインなのかを
しっかりと知ることです。
そのためにも、エチケット(ラベル)を読めるようにすることも大切です。
(ジャケ買いでもいいと思います!)
あとは、そのワインを誰とどのようなシチュエーションで飲むのかによって、
予算を決めて買えばいいのではないでしょうか。
もし迷ったら、是非こちらのブログにコメントしてみてください。
お好みを伺って、ご提案させていただきます!
また、私の個人的におすすめなブルゴーニュワインのリンクを貼っておきます。
よろしければ、一度試してみてください☆
「La Gibryotte Bourgogne Rouge(ラ ジブリヨット ブルゴーニュ ルージュ)」
価格:4,400円(税別)
ブドウ品種:ピノノワール100%
味わい:チェリーのような赤系果実の熟した甘い香りがし、エレガントで親しみやすく、フレッシュさのある柔らかい味わいが特徴的。
https://petitparadis.thebase.in/items/53010912
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!