ボルドーワインの主な特徴
はじめに
こんにちは。
経堂駅徒歩5分本町通り沿いにあるワインバー
Le Petit Paradis オーナーソムリエールの小沼 純子です!
今日は、ボルドーについて書いていこうと思います。
場所はどこにあって、
どんな味わいのワインが造られているのか。
このブログを通してボルドーについて少しでも興味を持っていただけるよう、
ご紹介していきます!
フランスのどこにあるの?
まず、ボルドー地方はフランスの南西部、
ジロンド川・ガロンヌ川・ドルドーニュ川の河岸に広がっています。
栽培面積はおよそ12万ヘクタール。
フランス最大のAOCワイン産地です。
砂利質堆積土壌で、
ブドウの主要品種は、赤ワイン用ではメルロやカベルネソーヴィニヨン、カベルネフラン、
白ワイン用ではソーヴィニヨンブランやセミヨン、ミュスカデルなどです。
基本的にはブドウを数種類ブレンドして造られます。
もちろん単一ブドウで造ることもありますが、
「ボルドーワイン=何種類かのブドウをブレンドして造るワイン」
と覚えておくといいと思います。
ボルドーワインって、どんな味わい?
白ワインは、ソーヴィニヨンブランやセミヨンが主体なので、
さわやかで軽快な味わいのワインが多いです。
いわゆる、「甘口」か「辛口」かの二択でいうと、
「辛口」のカテゴリーになるでしょう。
ただ、熟成具合や樽の使い方によって、味わいは変化します。
また、ボルドーには貴腐ワインと呼ばれる甘口ワインも存在します。
購入される際には、エチケット(ワインのラベル)をよく読んで購入しましょう。
赤ワインに関しては、カベルネソーヴィニヨンやメルロが主体なので、
どっしりとした重厚な味わいのワインが多いです。
いわゆる、「フルボディ」と言われるワインですね。
もちろんカベルネソーヴィニヨンが主体なのか、メルロが主体なのかで味わいも変わります。
(ブドウごとの味わいの特徴は別のブログで解説していきます!)
ヴィンテージ(生産年)によっても若干変わります。
それでは、一体どうやって自分の好みのワインを買えばいいの!?
と、途方に暮れてしまいそうですが、
最終手段は、お店の人に伺いを立てることが一番の近道だと思います。
自分の好み(辛口、甘口、重い、軽い、渋くない、酸っぱくない、など)を
簡単に伝えたら、きっと近い味わいのワインをおすすめしてくれるはずです!
代表的な地区、Haut Medoc(オー・メドック)
ボルドーは、川の右岸と左岸で大きく分類されます。
その中でもオー・メドックは最も大きな地区です。
ジロンド川左岸沿いの生産地域で、
カベルネソーヴィニヨンを主体とした上質な赤ワインを産出します。
ちなみにオー・メドックでは、白ワインは生産されません。
さらに、オー・メドック地区は7つのAOCに分かれています。
・Haut Medoc オー・メドック
・St-Estephe サンテステフ
・Pauillac ポイヤック
・St-Julien サンジュリアン
・Margaux マルゴー
・Moulis ムーリ
・Listrac-Medoc リストラック・メドック
Pomerol ポムロールやSt-Emilion サンテミリオンは
ドルドーニュ川右岸の生産地区ですので、
混同しないでくださいね。
よく耳にする五大シャトーのChateau(シャトー)って何!?
シャトーは直訳すると、「お城」という意味ですが、
ワイン用語では「ブドウ農園」のことを指します。
ちなみに、五大シャトーは、
◇シャトー・ラフィット・ロートシルト(ポイヤックAOC)
◇シャトー・ラトゥール(ポイヤックAOC)
◇シャトー・ムートン・ロートシルト(ポイヤックAOC)
◇シャトー・マルゴー(マルゴーAOC)
◇シャトー・オー・ブリオン(ペサック・レオニャンAOC)
(注)オーブリオンは、グラーヴ地区ペサック村のシャトーですが、
例外的にメドック地区の格付けに入りました。
以上の5シャトーです。
味わいはもちろんですが、お値段もかなり張ります!
でも、一生に一度は飲んでみたいワインですね。
ボルドーでは、それぞれのシャトーごとに
どのブドウをどのくらいブレンド(アッサンブラージュ)して、
どんな味わいに仕上げるのか、
こだわりを持ってワイン造りを行っています。
それによって、畑に植えるブドウの種類も比率も変わります。
好きなシャトーを見つけたら、
そのシャトーがどんな割合でブドウを育てているのか調べてみるのも
楽しいかもしれませんね。
メドック地区の格付け(ランク)
メドック地区では1855年に初めて格付けが行われました。
1973年に改訂され、現在に至ります。
ソムリエ試験を受ける方は、この61シャトーを覚えることが必須となりますが、
一般的には、知っていたらワインを選ぶ時に多少は役立つかなというぐらいなので、
第五級まであるということだけ覚えておくといいのではないでしょうか。
詳しく知りたい方は、以下のリンクから調べてみてくださいね。
(引用元:ボルドーワイン委員会公式サイト)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
少しでもボルドーワインを飲んでみたいな!と思っていただけたら嬉しいです。
ボルドーではアッサンブラージュが最大のポイントです。
それぞれのブドウの特徴を最大限に引き出し、
様々な味わいのワインを造り出します。
ブルゴーニュは単一ブドウでワイン造りを行うので、
全く違う楽しみ方ができますね。
自分の好みのワインと出会うためには、
やはりいろいろなワインを飲んでみるしかありません。
ボルドーワインとブルゴーニュワインを飲み比べてみて、
どちらの味わいが自分の好みに近いのかを知ってみるのも一つです。
格付けワインはどうしても高くなってしまいますが、
バリューボルドーと言われるお手頃価格のワインもありますので、
デイリーワインには最適です!
最後に私の個人的なおすすめボルドーワインをご紹介いたします。
気になった方は、是非お試しください☆
「Marquis de Mores Rouge(マルキ ド モレス ルージュ)」
価格:2,750円(税込)
ブドウ品種:メルロ70%、カベルネソーヴィニヨン30%
樽熟成:18か月
味わい:プラムやカシスのような香りで、渋みは強すぎず、舌触りはまろやかで柔らかい。
メルロの特徴がとてもよく表現されているので、
もしこのワインの味わいでは物足りなさを感じたら、
カベルネソーヴィニヨン主体のワインを探してみてくださいね。